私なりの孫子 no.16(始計編12)

始計編 no.12

卑而驕之

卑(ひく)うしてこれを驕(おご)らせよ。

 

<へり下って相手を慢心させよ>

これを地でいったのが、紀元前6~5世紀、古代中国の大ドラマである呉と越の抗争である。

互いに勝敗をくりかえし、相手への復仇心を持ち続けるため、薪(まき)の上に寝て痛みを思い、

肝(きも)を嘗(な)めて苦みを忘れなかったということから「臥薪嘗胆」の成語を生んだ、

その抗争は数十年にわたった。

ついに越は首都を占領されて後の属国となったばかりか、越王勾践(えつおうこうせん)は

呉の都におもむいて呉王夫差(ごおうふさ)に臣として使える。越は一切の抗争をやめ、

数々の貢物を差し出し、絶世の美女まで贈って呉王夫差の歓心をかうのである。

実はこれは「へり下って相手を慢心させる」という、越の賢臣范蠡(はんれい)の作戦であった。

その一方で、彼らは着々と国力を充実させ、機会を狙っていた。

この作戦は図に当たり、やがて形勢は逆転して呉は滅亡するのである。

孫子のこの兵法は、「老子」のいう次のような摂理に基づくものである。

「縮めたければ、まず伸ばしてやれ。弱めたければまず強めてやることだ」

逆に考えると、下でに出る相手には注意せよ。決して、いい気になって慢心してはならない。

 

 

ここから私見….

まず、この本読んで初めて臥薪嘗胆の意味を知りました。

お正月の年賀状でよく使う言葉なので何かお祝いごとの意味かぁ思ってました。

中国のことわざだったんですね。

それはそうと、これは物事の作用反作用をうまく利用したものですね。

押してダメなら引いてみろ…的な。

相手に対して何をやってもダメなときは反対のことをやると意外にうまくいく

ってのはよくあることですもんね。

でもここでいう卑(ひく)うしてこれを驕(おご)らせよ…は

敵に対して勝ちやすき状況を作る戦う前の戦略だから

ますば相手が何に対して驕りやすいかを掴むのがとても大事なような気がします。

 

 

つづく…

 

 

参考文献:PHP文庫中国古典百言百話4孫子 村山 孚 より

 

 

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