私なりの孫子 no.14(始計編10)

始計編 no.10

強而避之

強なればこれを避けよ。

 

<相手が明らかに自分より上ならば避けること>

相手が自分より強い場合は避けることだ。

これは決して「長いものには巻かれろ」というのではない。

孫子の兵法は、あくまで最終的な勝利を目的とする。

強力な相手とぶつかって玉砕してしまっては意味がない。

そこで、正面衝突をせずに、ほかの方法で勝つことを考えるべきだというのである。

日本人は、「逃げる」というと、ただ逃げることしか考えない。そこで

逃げるのは卑怯だとして、「逃げる」といわず「転進」といって、表現でごまかしたりする。

逃げるのは恥ではない。

中国で伝承されてきた処世法によると、「逃げる」にもいろいろな逃げ方がある。

まず第一が「逃」で、これは、まだ兆しのうちに察知して、身をかくすことだ。

たとえていうと、狭い道で向こうから自動車が走ってくる。ぶつからないように、

わき道にそれてしまう。これが「逃」だ。

第二が「避」である。

これは身の安全を保って、時の経つのを待つことだ。

先の自動車の例でいうと、体を横にして接触を避け、通過するのを待つのである。

そして第三が「遯(とん)」である。

これは一時的に避けながら少しずつ目的達成に向かって努力することだ。

自動車の例だと、体を横にしながらも制止せず、少しずつ進んでいくのである。

避けながら、相手を倒す努力を続ける。最も積極的な逃げ方がこれである。

 

 

ここから私見…

 

相手が自分より強い場合、戦わずに避ける…これが最上である。

まあ、理屈では当たり前っちゃあ当たり前ですが

戦いを避けることが出来ない戦いも中にはありますよね。

戦争でいえば、大東亜戦争時代のアメリカに対する日本。

サッカーでいえばワールドカップ予選ラウンドでブラジルと当たっちまった日本代表(笑)

これは避けられたくとも避けるわけにはいかないですもんね。

こんな時は「遯(とん)」が一番いい選択肢であるように思えますが

日本語には直接ガチンコで戦わず様子を探れる「いなす」という言葉があります。

アメリカ軍をいなす。

ブラジルをいなす。

いいじゃないですか、いくさ巧者っぽくて。

ベトナム戦争でアメリカ軍をゲリラ戦に持ち込んだベトナム兵がまさにいなした。

W杯アジア予選で中東勢に毎回苦しめられるのも、まさにいなさせれた…ではないでしょうか。

人間関係でもいちいち相手の反応に直接反応で返すのではなく

いなす…使いこなしたいものです。

 

 

 

 

つづく…

 

 

参考文献:PHP文庫中国古典百言百話4孫子 村山 孚 より

 

 

コメント

コメントはまだありません。

コメントする